あなたと三宮琢磨は主従関係。
だが、心の表側であるそれを普段は隠していた。
表面上は、同じ会社に勤める社長と秘書の関係、
仕事中は当然琢磨が上司であり、あなたは部下。
他の社員や取引会社からの信頼もあつく、
非常にできる男ではあるが、
その凛とした態度を保てているのは、
美しく着こなしたスーツを脱いだあとの行為によるものであった。
ひょんなことから彼にドSであることを見抜かれたあなたは、
ある日琢磨に自身がドMのド変態である事を告白されてしまう。
それから2年の月日が経とうとしていた。
主従関係のマンネリ化に少々飽きを感じてきたあなたは、
琢磨にこう言う
「お前みたいなキモブタにはもう飽きた」と
恥も外聞もなく捨てないでと縋りつく琢磨を見たあなたは、
冗談半分でこう言う
「たまには、社長業務中のお前も調教してやろうか?」と
予想通りと言えばそうかもしれないが、琢磨の答えは
「ずっと……ずっとお願いしたかったんです……」だった。
……こうして、ふたりの歪んだ愛の物語は更なる扉を開ける。 |