昨夜のことはなんとなく覚えている。
間違いなく私は、上司である彼と関係をもったのだ……。
仕事がうまくいって、気分がよくて……。
そう、完全に雰囲気にのまれてしまった。
「そろそろ出社する時間だぞ?」
そう彼に促されて、とりあえず着替えを済ませる。
ゆっくり考えている時間なんてない。
今日は平日で、仕事に行かなくてはいけない。
彼と同じ職場に……行かなくてはいけない。
現状を受け入れがたかった私が黙って俯いていると彼が口を開く。
「お前、俺の事が好きだったんじゃなかったのか?
紛らわしい態度をとるな……まぁ、勘違いだったなら仕方がない。
昨日のことは合意の上だったわけだし。
これから俺の事好きになれば……それで問題ないだろ?」
身体の関係から始まった大人なふたりの恋物語をお楽しみください。
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